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マンスリーアーカイブ 1月 2023

なぜ、KENTAは高橋ヒロムを丸め込みで倒したのか?

なぜ、KENTAは高橋ヒロムを丸め込みで倒したのか? “go 2 sleep”でも“GAME OVER”でもない。敢えてのスクールボーイで勝利。それは石井智宏選手を破った形と全く同じ流れだった。 戦前から高橋ヒロム選手は対ヘビー級路線を掲げた先輩であるKENTA選手へ何かを求めていた。 ヘビーとジュニアの境界線が曖昧になった今から、あなたが考えるヘビーとジュニアの違いとは何ですか?と。 そんな迷える子羊に対して、かつて“Black Sun”と呼ばれた男は今の自分を貫くことで、その質問に答えた。 昔の俺にも誇りを持っているし、今の俺にも誇りを持っている、と。 試合を見てみるとVSジュニアだからといった動きは特になく、いつも通り“KENTA2021”で高橋ヒロム選手を打撃と技術で圧倒した上で倒した。 見ているこっちがこりゃ勝てねぇなぁ...と思う試合内容だ。 高橋ヒロム選手は相当悔しかったに違いない。 実際、“ジュニアのKENTA”を引き出そうとしていたシーンもあった。 真正面から蹴りも張り手も受ける。 ジュニアのサイズでヘビー級で戦っている男の攻撃を真っ向から受ける機会はなかなかない。 ヘビー級で戦うとは何か。その意味を知るために痛みを求めていた。 そんな高橋ヒロム選手に対して、「こんな負け方かよ...」と思わせるような丸め込み勝利。 “go 2 sleep”でも“GAME OVER”でもない。 とことん悔しさが募る敗北。 その裏側には「また遊んでやるよ」って気持ちと「今のKENTAを見せつける」意味があったように思う。

内藤哲也と石井智宏の抗争は「NEVER6」へと続くか?

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内藤哲也と石井智宏の抗争は「NEVER6」へと続くか? 2021年5月22日からスタートした「Road to WRESTLE GRAND SLAM」。 ウィル・オスプレイ選手の「IWGP世界ヘビー級王座」返上。飯伏幸太選手VSジェフ・コブ選手。辻陽太選手の4番勝負。“CHAOS”に混じる田口隆祐選手...と多くの動きがある中で、一際バチバチとぶつかっているのがこの2人だろう。 “ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”内藤哲也選手と“CHAOS”石井智宏選手である。 数えきれないほどの抗争を繰り広げてきた2人に再び火がついたのだ。 まず、内藤哲也選手について。 2020年下期にかけて“逆転の内藤哲也”をテーマに再起への足がかりを掴もうとしている。 今シリーズではSANADA選手、BUSHI選手の動向を気にしているようでバックステージでもその点について語っていた。 続いて石井智宏選手。彼の言葉で2人の対決がシングルだけではなく、石井智宏選手が保持する「NEVER無差別級6人タッグ」へ波及する可能性があると分かった。 元々NEVERは若手選手の育成を目的とした新世代育成プロジェクトだった。そこから「NEVER無差別級」が誕生し、「IWGP」とは一線を画すバチバチな世界観を生み出していくことになる。 「NEVER無差別級6人タッグ」は2015年12月21日に設立が発表。2016年のイッテンヨン東京ドーム大会で王座決定戦が行われたタイトルである。 石井智宏選手、後藤洋央紀選手、YOSHI-HASHI選手の戴冠後は、新日本プロレスで最もエモーショナルなベルトとして評価をグングンと高めた。 人と人との関係性がドラマを生み出すのだとしたらこんなにもエモーショナルな関係性を描いているベルトは他にないかもしれない。 これまでも“CHAOS”VS“CHAOS”。“CHAOS”VS“鈴木軍”、“CHAOS”VS“バレットクラブ”と様々なドラマが描かれてきたが、いよいよ“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”が参戦するタイミングなのかもしれない。 内藤哲也選手と石井智宏選手の抗争がどこまで発展していくのか。本日開催となる後楽園ホール大会から目を離すことができない。

新日本プロレス尾崎リングアナの退職理由について

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新日本プロレス尾崎リングアナの退職理由について。 昨日、ブログへのアクセスを見ていたらこんな検索ワードで流入してくださった方がいる事に気付いた。 「新日本 尾崎リングアナ 退職理由」 2022年2月8日に本当の#ザキファイナルを迎えた尾崎仁彦リングアナウンサー。 最後のスピーチでは「新日本プロレスは、家族と同じくらい家族でした」と感動の言葉(新次郎構文)が多く感動を呼んだ。 そんな彼の退職理由だが、詳細は一切表に出ていない。いや、敢えて出していないのだろう。 本人は「新しい道に踏み出す」とだけ残している。 ただ、退職理由を知りたい方もいるようなので、人事や人材サービスで働いていた経験のある僕が、「今日は転職」について書きたいと思う。 結論から言うと、「転職」する理由は一つしかない。退職するほどのリスクを背負ってでも、今の環境を離れなければならない理由ができたためだ。 それ以上でもそれ以下でもない。数多くの転職を経験し、数多くの転職者を見てきたが、これ以外の理由はほぼ存在しないのだ。

矢野通選手が闘魂ショップでサイン会を開催!その勢いで『EBRIETAS』にも行ってみよう!

矢野通選手が闘魂ショップでサイン会を開催する! 新日本プロレスの公式スマホサイトで目に入った新情報に僕は胸を躍らせた。 開催日は 年11月11日。これは矢野通選手ファンならずとも参加したいビッグイベントだ。 軽くググって見たところ、過去闘魂ショップで行ったサイン会は2013年にまで遡る(裏取りが甘かった場合は申し訳ない)。 会場でのサイン会や撮影会にもそう多く登場する訳でもないので、これは矢野通ファンとしては見逃すことの出来ないビッグイベントとなった。 そして、この情報を掴んだ後に、矢野通選手が経営するスポーツバー『EBRIETAS』の公式HPを拝見したところ、衝撃のサプライズがあったのだ。

内藤哲也、2020年のスターダストプレスから先へ

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内藤哲也、2020年のスターダストプレスから先へ。 高橋ヒロム選手が獣神サンダー・ライガーさんを介錯し、新時代の“ジュニアのカリスマ”となっても、オカダ・カズチカ選手の“ライバル”としてSANADA選手が台頭しても、最初のパレハとしてお披露目された“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手が“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”を裏切ったとしても内藤哲也選手を抜いた印象は無かった。 だが、2021年。龍の巣窟から来た“快男児”がいよいよ“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”の序列を打ち破った。 2021年の新日本プロレスを背負い、「IWGP世界ヘビー級ベルト」の論争すらも受け止めた昇り龍。 まさか2018年から3年でここまでの結果を残すことになるとは。内藤哲也選手のスカウト能力に天晴れを送りたい気持ちである。 一方でこうも思う。 2016年以降、いや“スターダスト・ジーニアス”としてオカダ・カズチカ選手、棚橋弘至選手、中邑真輔選手と抗争を繰り広げていた時期から見ても、ここまで結果を出せなかった一年は無いのではないだろうか。 確かに2022年の幕開けはトップオブトップだった。だが、既に二冠戦および二冠王の意味については疑問視する声も上がっていた。 そして、飯伏幸太選手に敗れ、ベルトを2本同時に東京ドームで失った。 それ以降は「IWGP世界ヘビー級ベルト」誕生を巡る統一問題の時に「IWGPインターコンチネンタル選手権試合」を飯伏幸太選手に要求。 「俺は一度もこのベルトを欲しいなんて言ったことない」はずの男が白のベルトを本当の意味で発した瞬間になったというのが何とも皮肉な話である。 問題はその後だ。 「ニュージャパンカップ2021」はグレート-O-カーンに敗れ一回戦敗退。 「G1クライマックス31」は初戦で負傷し、勝ち点0。 逆転を懸けて臨んだ「ワールドタッグリーグ2021」は優勝候補の最右翼とされるも予選敗退。 確かにSANADA選手と「IWGPタッグ」を獲ったりなど魅せ場が全く無かったわけではない。 ただ、一年を通して中心に返り咲くことができなかった。 内藤哲也選手にとっては非常に悔しい一年だったように思う。

“無冠の王者”オカダ・カズチカの狙いを徹底考察

“無冠の王者”オカダ・カズチカの狙いを徹底考察。 2021年秋。再び土砂降りの金の雨が日本武道館に降り注いだ。 一夜明けた2021年10月23日。「G1クライマックス31」を制したオカダ・カズチカは胸中に秘めた本当の目的を口にした。 「4代目IWGPヘビー級ベルトを権利証の代わりに持たせて欲しい」、と。 この発言について3つ思うことがある。 権利証システムの崩壊 レインメーカー復活の本当の意味 鷹木信悟の立場 まずは、2012年から続いた「G1クライマックス」覇者の権利証システムがある終わりを告げたことだ。 元々、権利証システムはオカダ・カズチカが「G1クライマックス」初出場、初優勝を成し遂げた時、マネージャーだった外道が提案したものである。 「レインメーカーに相応しい(タイトルマッチ)の場所を用意しろ」 つまりは東京ドーム。最も盛り上がる場所で、G1クライマックス覇者が新日本プロレスの頂きに挑戦。これが“レインテーカー”外道の狙いだったのだ。 そこから権利証システムには不思議なジンクスがつきまとうようになった。 2020年まで権利証が動くことはなかった。飯伏幸太がジェイ・ホワイトに負けるまで、一度たりとも権利証が動くことはなかったのだ。 ※結果的に飯伏幸太は内藤哲也から指名を受けて、“イッテンヨン”東京ドームのリングに立つこととなった。 話を戻そう。「G1クライマックス」覇者は例年、IWGPヘビー級王者への挑戦権を獲得。その権利を保持しつ続ける戦いへ身を投じるのがセオリーだった。 ブリーフケースに入れた権利証を守り続ける。そう、チャンピオンと同じように。 今回、オカダ・カズチカは権利証ではなくIWGPヘビー級ベルトを求めた。 一方でIWGP世界ヘビー級王者への挑戦権は必要ないと。 今、新日本プロレスの権威が揺らぎ始めている。

タイチ選手VS後藤洋央紀選手 第二章!

2018年11月22日、新日本プロレス公式スマホサイトで更新された後藤洋央紀のブログ『洋央日紀(ひろおにっき)〜武士の一文〜』に掲載された内容に対し、『NEVER無差別級王者』“愛を捨てた聖帝”タイチ選手が噛み付いた。 『NEVER無差別級王者』の姿が見当たらない『九州三国志 presents Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~』。未だ『NEVER無差別級ベルト』への未練があるのか、山崎まさよしさんの名曲・One more time,One more chanceの歌詞を綴った。 だが、簡単にその言葉を見過ごす“聖帝”タイチ選手ではない。自身のTwitterアカウントで次回のチャンスはないと断言した。 パワーワードとしても話題に上った「セロリキメてんじゃねぇ」の第二章だ。欲しいものなど もう何もない。『NEVER』の他に大切なものなど。

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