YOHは“ジュニアの棚橋弘至”となるか?

YOHは“ジュニアの棚橋弘至”となるか?

本日のタイトルマッチでその真髄が明らかになる気がしている。

2021年4月4日の「SAKURA GENESIS 2021」から早くも20日以上が過ぎ、本日4月28日に「IWGPジュニアタッグ選手権試合」が開催される。

チャンピオン“ロッポンギ3K”YOH選手&SHO選手VSチャレンジャー“鈴木軍”金丸義信選手&エル・デスペラード選手の一戦だ。

前回のタイトルマッチ以降、長期にわたる前哨戦が組まれていたが、ほぼ挑戦者チームが勝利を飾っている。

バックステージでは日々、辛辣なコメントを出すなど“ロッポンギ3K”にとっては中々に厳しい状態でのタイトルマッチという見方もある。

だが、SNSやバックステージでファンを楽しませるのも現代プロレスにおいて必要なことだが、いかにリングの上に集中して結果を出すのか?ということも重要な価値観の一つだろう。

YOH選手もそろそろ復帰して一ヶ月が経つということで、試し切りや試運転はそろそろ完了し、フルスロットルで戦う準備は整ったタイミングだと思う。

前回はYOH選手の新技“ダイレクトドライブ”で取り戻したタッグのベルト。今回はどのような結果になるのか。再びジュニアの二冠王が誕生するのか。

それとも“ロッポンギ3K”が防衛を果たすのか。本日のメインイベントは大注目である。

ここからはYOH選手にスポットライトをあててみる。

復帰後、とにかくヒールから徹底的に口撃を受けている様子を見ていてこう思った。昔の棚橋弘至選手はこんな感じだったのかな...と。

まずは、石森太二選手のコメントから振り返ってみよう。

 

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石森太二、怒る

先日、無差別級への扉を開いた石森太二選手もYOH選手には思うところがあるらしい。

石森「(※フロアにあぐらをかいて)オイ小松(YOH)、俺は完全にお前にムカついてる。先に挑戦表明してた俺を抜かして(IWGPジュニアヘビー級王座に)挑戦する。もうこの際だから(それは)どうでもいい。だけどな、お前、ほんとにやる気あるか? いっつもヘラヘラして、やる気が見えねえコメントばっかり出しやがってよ。ああ!? (コメント出すときに)噛んだくらいで、笑って逃げってるヤツに、俺は(挑戦の)順番を抜かされたのか? ふざけんじゃねえ。お前は本気で、ベルトを盗るヤツの気持ちがわかんねえんだよ! やる気がねえなら、やめちまえ。そして、その挑戦権、俺に譲れ……」

出典:新日本プロレス

やる気が見えない。噛んだくらいで笑って逃げるな。バックステージコメントをよく見ているなと思わずにいられないメッセージだが、本気でイラついていることが伝わってくる。

 

棚橋弘至という逸材

過去、棚橋弘至選手が会場でブーイングを受けていたのは有名な話だ。今では全く考えられない話だが。

『新日本プロレス presents プロレス聴こうぜ!』で棚橋弘至選手は当時について「黒のコスチュームを着ていた」と振り返った。

白に戻したのはオカダ・カズチカ選手が凱旋帰国する一年前の2011年。つまりは、「IWGPヘビー級王者」としてV11を成し遂げたタイミングである。

黒を纏って、己を貫く。

圧倒的な信頼と実績が生まれてきたタイミングで白を基調としたコスチュームへシフトする。ベビーフェイスでありながらキラー・棚橋といった幅の広さを魅せることができるのは、当時の経験が大きいと思うのだ。

YOH選手も今、そういった局面に立たされていると僕は考える。

そして、石森太二選手が噛み付いた「噛んだくらい笑って逃げた」シュチュエーションだが、ここには棚橋弘至選手の影があると思っている。

改めて2つバックステージコメントを引用する。

ザックの引き出しを全部開けるって言ったけど、どうやらまだ開かなかったみたい。けど、俺は自信あるから。(ザックは)技のデパート、技の百貨店かもしれない。でも俺は、技のおでん屋さんだから。みんなが知ってるネタで、こんにゃくで、大根で、玉子で、はんぺんで、みんなが知ってるのだけで、十分おいしいから。何言ってるかわかんないけど、やる気だけはあります

出典:新日本プロレス

この話の展開は着地できないと悟った結果、新日本プロレスのエースは「やる気だけはある」と宣言した。新日本プロレスV字回復の立役者ですら、やばい!と思ったらこういった緊急回避をするのだ。

一方でYOH選手はどうか。

答えってのは、常にシンプルなものと思う。守りたいものがあるから守る。チャンピオンになったとしても、常に挑戦ひゃ……(苦笑)。噛んだけど、やる気だけはあります。やる気がありすぎて……(※恥ずかしそうに苦笑しながら控室へ向かう)

出典:新日本プロレス

やる気だけはあります。ちなみに棚橋弘至選手がおでん屋さんの話をしていた日に「おでんの具だったら、ちくわぶが僕は好きです」と残していたYOH選手。

何かしらのつながりを感じるのは僕だけだろうか。

 

ヒールが一斉に噛み付いてきた

YOH選手の復帰後にエル・デスペラード選手、石森太二選手といったヒール側のトップレスラーが一斉に噛み付いてきた。

ただ、そんな状況もどこ吹く風とマイペースに自分のペースを崩すことなく、前哨戦とバックステージでのコメントを発してきた。

正直、物足りないと思っているファンも少なからずいると思う。

僕はこういった解釈で現在の状況を見ている。

そもそもリングに復帰するまで10ヶ月が掛かった怪我からの復帰だ。

次また同じような怪我をしないという保証も無い中で、いきなりフルスロットルで戦うという選択肢は存在しないと思う。

復帰戦のタイトルマッチはここでインパクトを残さなければ詰むといったシュチュエーションだっただけに多少の無理をしたと思うが、今回の前哨戦はそうではない。

チャンピオンとして鈴木軍のタッグを退け、シングルでエル・デスペラード選手を倒す。そして、SHO選手をチャレンジャーとして指名する。

これが今のYOH選手の目標なのだ。宮本武蔵が佐々木小次郎を破った時のように、精神攻撃は結果を大きく変える。

相手の挑発に乗ることなくマイペースで己を貫く。Twitterをやめ、アナログな生活を追求し、その先を見据えるYOH選手。まだ「ダイレクトドライブ」以外にも隠し玉があるそうなので、その辺りもじっくりとチェックしていきたい。

彼がじっくりと力をつけた先にあるのは、現在の新日本ジュニアで不在だった棚橋弘至選手のようなポジションなのかもしれない。

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