新日本プロレスの3人のチャンピオンが引き出しているもの

新日本プロレスの3人のチャンピオンが引き出しているものについて書きたい。

新日本プロレスのエースである棚橋弘至選手は「前哨戦とはチャレンジャーが盛り上げるもの」だと先日公開された自身のポッドキャストで語っていた。

それを聴いた時「確かに」。と思ったのだが、2021年1月24日の後楽園ホール大会を見ていると、この言葉にはもう一つ枕詞が隠れていたことに気付かされた。

チャンピオンが引き出し、チャレンジャーが盛り上げる。この構図がハマった前哨戦は完璧に盛り上がるのだ(あるいは意見が完璧に分かれて対立しているか)。

現在、新日本プロレスにおいてシングルのタイトルを持っているのは4人。

  • 飯伏幸太選手(IWGPヘビー&IWGPインターコンチネンタル)
  • ジョン・モクスリー選手(IWGP USヘビー)
  • 高橋ヒロム選手(IWGPジュニアヘビー)
  • 鷹木信悟選手(NEVER無差別級)

現在、「THE NEW BEGINNING」でのタイトルマッチが決まっている3人(飯伏幸太選手、高橋ヒロム選手、鷹木信悟選手)が徹底的にチャレンジャーから“何か”を引き出しているように見える。

今回はこの3人の動きにフォーカスしてみたいと思う。 

 

 

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コールドスカルから本音を引き出す

「聞きたいこと全然言ってくれない」

まるでメンヘラ彼女が彼氏の目の前で何かを訴えるかの様にSANADA選手へ迫る飯伏幸太選手。

最低限の言葉だけしか言ってくれない彼氏に「私(ベルト)のこと本当に好きなの?」問いただしているかのよう。

SANADA選手が特に反則などしたわけでもないのに、「試合...やめる?」は流石に聞いたことがないアプローチだったように思う。

新日本プロレスの希望になると語ったSANADA選手に対して、それだけじゃ伝わらないよと言わんばかりにジリジリと距離を詰め出した新王者。

IWGPヘビーしか狙わないこだわりなど、美学があるのは重々承知の上だが、その裏側にある本音を引き出そうとしている様に思う。

 

夢を言葉にする意味

「あなたの夢は何ですか?」

かつてこの言葉にこう答えた男がいた。俺の夢は新日本プロレスの主役になること。簡単なことじゃない。無理だろ?って思ってるでしょ?でも、俺は夢を追い続けたい。

“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”内藤哲也選手がまだスターダスト・ジーニアスと呼ばれていた頃の言葉だ。

SHO選手をチャレンジャーに指名した高橋ヒロム選手は「彼の夢」について聞くために、試合前の対談を求めてきた。

新日本プロレスの道場で同じ釜の飯を食い、同じ練習をして、同じ風呂に入った。

そんな2人の談合が組まれるとなれば、タイトルマッチにさらに深みが出るに違いない。

さらにインタビュー後にはそれぞれのメディアで感想を言い合うという展開だってできる(YouTubeとPodcast)。

怒りと力をとことん引き出して、これまで以上のSHO選手を世の中に出した上で自分が勝つ。

“同級生”で先輩で王者。高橋ヒロム選手がSHO選手に期待しているものは非常に大きい。

ヒロム「いやー、日に日に意欲を増してっている、それはそれで感じるよ。そして、SHOのその……なんだろうなあ? この力、なんから来てるんだろう? 俺は、聞きたいよ。SHOに聞きたい。“あなたの夢は何ですか”と。目の前で聞きたいな。聞こうかな。そうだよね、こうやってコメントブースがあるんだもん。ここって別に自由に使っていいんだよね? ね、そんだったらここで、SHOと夢のお話、そして、どれぐらいこのIWGPのベルトが好きか、そして欲しいか、そういうのをじっくりと聞く機会があってもいいんじゃないかなと。何か敵同士、会話がないというのも何かおかしいんじゃないかなと。俺とSHOだったらそれが許されるんじゃないかと。敵同士のインタビュー、なんか敵同士の対談、そういうのもアリなんじゃないかなと、なんか今日ふと思ってしまいました。

それに関しても熱い男で俺が凄い好きな男。まあ俺の一方的な恋心なのかもしれないけどね! 彼は興味がないのかもしれない。でも俺は! 興味があるよ。あんな面白いこと、俺は絶対続けたい。この長ーい長ーい前哨戦でも飽きないやり足りない。なんか飽きない。なんかそんなぶつかり合いを彼とはできるかなと、なんかそんな風に思います。ぜひ、対談、タイトルマッチ前に対談、アリなんじゃないかなと」

出典:新日本プロレス

 

 

エースが一番輝くところ

「憎まれそうなニューフェイス」

鷹木信悟選手と棚橋弘至選手の前哨戦がストップ高的に盛り上がっている。

新日本プロレスのエースの心に火の玉ストレートを投げ続けた鷹木信悟選手。

キッチリと受け止め、斜め上の切り返しを見せる棚橋弘至選手。2人の舌戦が止まらない。

「NEVER」への愛情、真心がない!からはじまり、今では「NEVER」は取って当たり前だと思っているとピシャリ。

一方で、鷹木信悟選手について映画版のジャイアンだと大絶賛。チャンピオンとして大切なものを持っていると太鼓判も推している。その上で、俺の方が持っている。俺の方が凄いと譲らない。

鷹木信悟選手については「自分の棚橋弘至を比べたら実績か違いすぎる」と客観的な目線を忘れたていない。

ただ、リングに上がれば実績は関係ないと、本心を曝け出してくる。

「もっとこの時間が続けばいいのに」我々ファンもそう思っている。

 

ベルトへの本気

3人のチャンピオンが共通しているのは、ベルトへの気持ちを聴いているところだろう。

「G1クライマックス」2連覇を達成し、ようやく「IWGP」に手が届いた飯伏幸太選手。

獣神サンダー・ライガー選手から新日本プロレスジュニアの未来を託された高橋ヒロム選手。

後藤洋央紀選手、鈴木みのる選手、石井智宏選手と激戦を繰り広げ、「NEVER」の申し子として新日本プロレスを席巻している鷹木信悟選手。

それぞれがこのベルトを掴むまでに色々な道を歩んできた。

歩んできた道は別でもチャンピオン共通の気持ちは一つ。

「俺が絶対勝つ」で間違い無いだろう。

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