愛媛の新日本プロレスファンが素敵過ぎて感動したので筆を取っていきたい。
2020 年8月13日、新日本プロレスの公式Twitterから突然の発表があった。
当日、ギリギリのタイミングで大会の中止。会場となった宇和島市総合体育館では、試合開始時間の2分前に告知されたそうだ。
僕も現地にいたわけではないので、キッチリと裏が取れているわけではないのだが、そこで驚くべきことが起こったのは確からしい。
アナウンスで大会の中止か発表されると、会場から飛び出したのは拍手だったそうだ。
中止のアナウンスがあっても
— タイチ (@taichi0319) 2020年8月13日
クソみたいなヤジ飛ばさずに
拍手で応えたおまえら
たまには良いとこあるじゃねぇか
誰かさんの地元らしいが…
まぁコレなら
またすぐに来てやってもいいがな#宇和島大会 pic.twitter.com/Jynr6Ce1TA
“愛を捨てた聖帝”タイチ選手にここまで言わせた宇和島市総合体育館の新日本プロレスのファン。落ち着いたタイミングで絶対僕も愛媛に行きたいと思った。
現在、新日本プロレスは会場での応援ルールを厳しく定めている。代表的なもので言えば、大声を出しての応援禁止がある。
会場では大きな声を出してはいけない。また、他の観戦者たちとも一定の距離を置かなければならない。
そういった状況下にあってもハプニングが起これば、多少のざわつきや落胆の声で溢れかえってもおかしくないはずである。
ただ、宇和島市総合体育館は違った。新日本プロレスの決断に対して、暖かい拍手が会場から送られたのだ。
僕は当日集まったファンの皆様へ心から経緯を評したいと思う。本当に凄いし、素晴らしい。これぞ新日本プロレスのファンたちだ。
SHO、上村優也。地元出身の2人
改めて新日本プロレスの公式発表から。「大会前に出場選手の一部に発熱が確認された」とある。
文面通りに受け取ると1人ではなく複数名に起こったアクシデントであることが分かる。
「KOPW2020」や神宮野球場大会も迫る中でのトラブル。細心の注意を払っていてもいつ何時何が起こるか分からない。改めてそんな恐怖を感じた次第だ。
新日本プロレスは大会を中止することでファンを守った。直近、新日本プロレスの興行を振り返ると後楽園ホール4連戦があった。
今回の巡業から追加されたのは“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”の高橋ヒロム選手のみだと考えれば、全員にリスクはある。
新日本プロレスはファンにリスクを取らすことはできない。プロレス業界の威信に関わることだと捉え、大会の中止を発表した。
その気高い意志に対して、ファンは「また帰ってきてね!」と言葉ではなく拍手で応えた。
そして、地元への凱旋とあればこの2人も気合が入っていたはずだ。
また帰ってくるけん待っとってや!
— SHO Roppongi3k (@njpwShowT) 2020年8月13日
SHO選手のツイートを上村優也選手がリツイートした。必ず、次は絶対に最高の試合を魅せる。そんな意思表示に見えて、Twitterも嫌なことばかりではないなと思った。
飯伏幸太、熱いメッセージ
大会の中止が発表されたタイミングで飯伏幸太選手も熱いツイートを投稿していた。
ファンに“ゴールデン☆エース”として最高のプロレスを魅せたかった。タッグチームとしてもまさに今、勢いが出てきているタイミング。ドンドン試合をして連携を高めていきたいというタイミングでの中止はかなり悔しかったはずだ。
ただ、プロレスラーは誰のためにプロレスをするのかを天才は知っている。
プロレスラーはファンのためにリングの上で戦うのだ。自分のためだけじゃない。夢のためだけでもない。
応援してくれるファンが何よりも大切な存在だと飯伏幸太選手は知っているから、新日本プロレスファンの多くが心配で頭を抱える中で、前を向かせてくれるコメントを出したのだ。
こう言うときこそみんなの前でプロレスを魅せたかったけど、新日本プロレスは最善の判断をしたと思っています。
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) 2020年8月13日
また戻って来ます必ず!
状況がどうであれイレギュラーが起きない限り今後もプロレスは続くわけで。
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) 2020年8月13日
今は気持ちを切り替えてゴールデンACE(飯伏&棚橋)のタッグチームは明治神宮大会ではベルトを取り返さないと。
棚橋さんは復活してきた。悪い意味じゃなくまだまだ出来る!残りあと15日100%の棚橋弘至を期待してますよ。📷 pic.twitter.com/39pVKC00ZX
このタイミングでこのツイートはさらに飯伏幸太選手を応援したくなるではないか。
神宮野球場大会まで後2週間
2020年8月16日の静岡・ツインメッセ静岡大会が終わるとレスラーたちは10日間のオフ期間に入る。
そして、後楽園ホール大会で「KOPW2020」の一回戦が行われた後は神宮野球場大会へと突入する。
そう、2020年新日本プロレスの夏はもう数試合しか残されていないのだ。
本当にどうなることかと心から心配していた春から復活の夏へ。ただ、全く油断ができない状況であることは間違いない。
万が一。これから再び無観客試合に戻ったとしても、再び高まった熱を冷ますこと無く、新日本プロレスを応援していきたい。
そう思った最高のエピソードだった。
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