新日本プロレスが今期49億円の売上高を記録。なぜ、2017〜2018年に飛躍的な成長曲線を描いたのか

ブシロードグループ創設者である木谷高明氏のインタビューにて、新日本プロレスの売上高が過去最高となる49億円であることが発表された。

新日本プロレスの株式上場。もしこれが実現すれば、日本のプロレス団体にとってエポックメーキングな出来事となる。

スポーツ市場で捉えても、未来を感じさせる事例となるはずだ。

ここでは、ブシロードの買収以降の新日本プロレスが歩んだビジネス戦略を振り返ってみたい。

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6年で約4倍

下記のデータが新日本プロレスの売上推移だ。

  • 2012年:11億円
  • 2013年:16億円
  • 2014年:22億円
  • 2015年:27億円
  • 2016年:32億円
  • 2017年:38億5千万円
  • 2018年:49億円(今回の発表。計画では47億円だった)

右肩上がりを続ける売上高。その裏には間違いなくスター選手の登場がある。

オカダ・カズチカ選手が台頭したのが2012年。

AJスタイルズが新日本マットに上がったのが、2014年。

内藤哲也選手が“制御不能”になり、ロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハポンが始動したのが2015年〜2016年。

全世界で注目を浴びたオカダ選手とケニー・オメガ選手のイッテンヨンが2017年。

クリス・ジェリコ選手が新日本マットに凱旋したのが2018年。

新日本プロレスは常に新しい話題を提供し続けている。企業でいえば、継続的に新商品やサービスをリリースし、高い確度でヒットさせているということになる。

www.pwanalysis.com

詳細な情報はプロレス統計さんの記事に詰まっているのでこちらをお目通しいただきたい。

セルリアンブルーのマットから離れた選手

2016年の初頭に中邑真輔選手、AJスタイルズ選手、カール・アンダーソン選手、ドク・ギャローズ選手らが退団。海を渡り、WWEへと移籍を果たしている。スター選手の離脱は売上に直結する。

チケットやグッズの売上だけでなく、スポンサー獲得においても影響は大きい。

だが、内藤選手、ケニー選手が新日本プロレスの新しいスターとなることで、毎年5〜6億円の売上UPは継続した。それほどまでに、ファンは新しい刺激も求めていたのだ。

新日本プロレスワールドの検索画面

ある時期から検索画面で一番最初に表示されるタブが中邑真輔選手になった。

視聴数などのアルゴリズムを組み、タブの表示を自動化しているのであれば変な話である。

常にランキング上位は直近の試合。中邑真輔選手も人気があるにせよ、一番になるのは今の4強であるオカダ・カズチカ選手、ケニー・オメガ選手、棚橋弘至選手、内藤哲也選手(50音順)のはずだ。

そこで、英語版を見てみると少々面白い結果が出た。

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 出典:新日本プロレスワールド

 中邑真輔選手に加えて4強までは英語表記が続くが、海外版にはCody選手やヤング・バックスの名前が並ぶ。そして、飯伏幸太選手の名前が日本語版と同様に存在している。

オカダ・カズチカ選手、ケニー・オメガ選手、棚橋弘至選手、内藤哲也選手、Cody選手、ヤング・バックス、飯伏幸太選手の8選手が新日本プロレスの海外戦略を担う選手だという見方もあるのだ。

 

日本担当・海外担当

新日本プロレスワールドの新規獲得を踏まえ、タブは構成されていると思う。ログイン・未ログインで調査したが、同等の結果で表示された。ユーザー毎で表示を変更するアルゴリズムは導入されていない。

つまり、新日本プロレスワールドとして、プッシュしている選手は以下になる。

  • 日本 鈴木みのる選手と髙橋ヒロム選手
  • 海外 Cody選手とヤング・バックス
  • 国内外 飯伏幸太選手

鈴木みのる選手の大海賊祭、Cody選手とヤング・バックスのALL INに新日本プロレスは、オカダ・カズチカ選手の出場を認めている。

飯伏幸太選手はALL INに出場した。パートナーはケニー選手とのゴールデン☆ラヴァーズではなく、ヤング・バックスだった。

棚橋弘至選手は主演映画の公開が迫っている。内藤哲也選手はメキシコに飛んだ。

この視点で見てみると、それぞれがそれぞれの個性を活かし、新日本プロレスを国内外で広める戦略に則って行動していることが分かるのだ。

そして、WWEでWWE US王座を戴冠した中邑真輔選手が結果を出せば出すほど、新日本プロレスワールドの価値は高まっている。

もしも、中邑真輔選手が帰ってきたら。海外戦略は更に加速の一途を辿るだろう。

退団した選手が検索のトップにいる。ちょっと普通じゃないこの結果を、どう見るのが正解なのだろうか。

上場は夢物語じゃない

新日本プロレスワールドの月額課金が、経営安定化や事業戦略の中でも最も大きなカギを握ってる。新日本プロレスでも動画の編集スタッフの採用を行っていることからも、この点は明らかだろう。

レスラー達が好勝負を重ねる。その価値をより世界に届ける。この繰り返しで新日本プロレスは成長を重ねてきた。また、2017年以降にはCSR活動も積極的に行っている

継続的な売上が健全経営の源泉

オカダ・カズチカ選手とのイッテンヨンで世界中に脚光を浴びたケニー・オメガ選手は2018年のイッテンヨンでクリス・ジェリコ選手と対峙した。この試合をキッカケに海外の新日本プロレスワールドユーザーは飛躍的に向上したという結果が、今回の成長曲線に直結していると言える。

新日本プロレスワールドのようなフリーミアムモデルにとって、会員継続こそが鍵を握っている。退会率が新規会員獲得率を上回らない限り、売上は毎月向上し続けることになる。

興行の日数が少ない、新しいグッズの売上が少ないシーズンでも新日本プロレスワールドの退会率が予想の範囲内であれば、新日本プロレスの成長は継続するのだ。

そして、WWEに次ぐIPOで本格的な海外戦略ははじまる。

東証 実質基準内容

  • 有価証券上場規程 第207条
    本則市場への新規上場申請が行われた株券等の上場審査は、新規上場申請者及びその企業グループに関する次の各号に掲げる事項について行うものとする。

    • (1)企業の継続性及び収益性
      継続的に事業を営み、かつ、安定的な収益基盤を有していること。
    • (2)企業経営の健全性
      事業を公正かつ忠実に遂行していること。
    • (3)企業のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性
      コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制が適切に整備され、機能していること。
    • (4)企業内容等の開示の適正性
      企業内容等の開示を適正に行うことができる状況にあること。
    • (5)その他公益又は投資者保護の観点から当取引所が必要と認める事項
  • 出典:

    上場審査の基準~【IPOの基礎】

 

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